第3章

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******* ***** 「ですからねぇ?アタシも言ってやったんれすよぉー。あのタヌキ親父にぃーー!」 「・・・・」 気がつけば、私はすっかりクダを巻いていた。 「もぉー、アタシには何も捨てるもんなんかないんれすからぁー。怖いモノなんて、なぁんにもないんれすからぁー!」 「おい・・・呑み過ぎだろ。」 「はぁ?呑み過ぎぃーー?って、城崎しゃん、さっきからなぁんにも呑んでないじゃないれすかぁ!何れすかぁ?アタシの酒が呑めないんれすかぁーー?・・・うーん・・・むにゃむにゃ・・・」 「・・・最悪だな。」 どうやら私は、すっかり呆れている城崎さんに気づく事もなく、散々悪態をついたあげく、そのままソファーの上で眠ってしまった・・・らしい。 そんな痴態を知ったのは、翌朝・・・ 「・・・んー・・・んん・・・・ふむ?・・・んんッ?」 寝返りを打った先にある物体・・・その物体から、明らかに体温に近い温もりを感じて目を開けると・・・ 「はッ!?・・・き、城崎さん!?」 何と、城崎さんの麗しい寝顔がこちらを向いていた。 し、しかも・・・息がかかるような距離で・・・ ・・・ど、どういう事? こ、これは・・・いったい、どういう事? 昨夜の出来事を思い出そうと記憶を辿ってみても、動揺し過ぎて頭が働いてくれない。 ・・・落ち着け! とりあえず、落ち着け、私! ・・・すると 「どうした?まだ酒が残ってるのか?」 ・・・酒? そういえば、昨夜、城崎さんに誘われて・・・散々黒川氏の文句を言ったような・・・ 「あの、もしかして・・・私、何かしでかしました?」 「まさか・・・覚えてない、とか言わないだろうな?」 「いえ、言いますね。」 「・・・は?」 城崎さんの睨みっぷりは、起き抜けだというのにとても美しかった。
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