六月二十四日

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少しグロテスクな表現かもしれないが、この時僕は、アジの開きみたいになれれば楽になれるような気がしていた。 この息苦しさはどうすれば消えてくれるのだろうか。 ふいに、息をするのも嫌になって、僕は肺の中からNとO2とCO2を締め出した。 しばしのあいだ、心と体が対立した。
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