興味心

1/2
前へ
/38ページ
次へ

興味心

あれは友達と肝試しに行ったときの事だった 夜8時に私を含めた女3人が先に廃ビルに着いた この場所へは現地集合と言うことになっていたからだ 「…やっぱり夜になるとこうゆうとこって雰囲気あるよねー」 震えながら友達二人は手を握りあっていた 「ごめん!待った?」 声のしたほうを振り向くとそこには男3人が歩いてきた 「もー遅いよ和樹!」 さっきまで手を握りあっていた一人が彼氏のほうに駆け寄り胸を叩く 「わりーわりー来る途中いろいろあってさー。とりあえず中に入ろうか?」 みんな集まったのを確認し廃ビルに向かっていく 「はぁー本当に行くんだー…」 怖がりな私は来ておいてなんだが入るのが嫌になってきた 「どーしたの?みんな向かってるよ?」 一番後ろを歩いていた男友達が話し掛けてきた 「えっ?あっ…和樹の友達の」 「智也です。名前は?」 「私は舞子って言います」 「舞子ちゃんは行かないの?ひょっとして怖い?」 「…怖いです」 「あはははは。なら手でも握っててあげようか?」 「えっ?…そっそんな事…」 「何やってんだよー!置いてくぞー?」 すでに入り口に着いた和樹達がこちらに手を振っていた 「あっごめーん!今行くー!…行きましょうか?」 私達も向かい始めた 中は月の光に照らされ暗かったが真っ暗というわけではなかった 「とりあえず一通り歩いてみようぜ?」 男が先頭を行き私達は後ろへ。その間私以外の女二人は抱き合いながら歩いていた
/38ページ

最初のコメントを投稿しよう!

15人が本棚に入れています
本棚に追加