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そして何時間歩いただろうか
「いやー最近首が痛いなー。ねぇー舞子ちゃんはおばけって信じる?」
ボキボキと骨を鳴らし智也が話し掛けてきた
「うーん。あまり信じてないかな?」
「ふーん。それなのに怖いの?」
今度は肩をボキボキ鳴らす
「…普通そんなもんじゃないですか?何か出たら怖いじゃないですか?」
「…なら此処には来ないほうがよかったんじゃないかな?」
「?どうゆう意味ですか?」
そんな話をしていると元来た場所に戻ってきた
「なーんだよ。何も起こらなかったじゃん!こんなもんなのかねー」
私達は建物を出てしばらく歩いてあることに気付いた
「あれ?智也君がいないよ?」
さっきまで隣にいたはずの智也がいなくなっていた
「はっ?…智也って誰だよ?」
和樹が不思議な顔で私を見る
「和樹達と一緒にきた友達でしょ?さっきまで6人でいたじゃない?」
私の一言で皆顔を見合わせた
「…俺達最初から5人だぞ?」
「ちょっ冗談やめてよー!」
だがみんなの顔を見て青ざめていくのがわかった
「…聞いてなかったけど此処には何が出るの?」
和樹の話ではこのビルが潰れてすぐに若い男が遺体で発見されたそうだ。従業員の喧嘩が原因で男がついもう一人を殺してしまい地下に捨てたのだそうだ。だが男は死んでおらず這いずりながらも外に出ようとしたが途中で力尽き後に発見されたのだが遺体は変な方向に折れたりしてまるで操り人形を立たせて放したような格好で見つかったそうだ
その後ここに訪れる人が這いずる男を見たとかで心霊スポットになってしまったのだとか
あの時智也君は私の側を歩いているとき足を引きずったり首の骨をボキボキとよくならしていた
その音が今思うとやけに生々しかったように思えた
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