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語り部
「やっと仕事も終わったかー!まったくこき使いやがって!」
夜の町を帰路についていた。その時飲み屋の看板に目が行き
「一杯引っ掻けようかな」
扉を押し中に入る
中の雰囲気はよく客も数人いた。一人しかいないカウンター席に鞄を起き椅子に座る
「マスター生頂戴!」
「かしこまりました」
奥に消えたマスターはしばらくして冷えたグラスに注いだ飲み物を持ってきてくれた
「おっ!ありがとう。…うまいっ!」
1日の疲れが飛ぶかのように喉に流れていく
その時一人で座っていた女に目がいく。不思議なことに下を向いたまま水さえ置いてなかった
「どーしたの?気分でも悪いの?」
話し掛けるとゆっくりかこちらを向いた
「大丈夫ですよ。ありがとうございます」
ニコッと笑い掛けられた
「よかったらお話しない?なんでもいいからさ!」
断られるかと思ったが体をこちらに向け
「なんでもですか?…じゃあ怖い話聞きませんか?」
「おっ!いいねー!どんな?」
「一人の男性がお店に入ったんですよ。そこは普通の居酒屋で男はカウンターに座ったんです」
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