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「私は先程宗次郎さんにも言いましたが、アルビノという病気です。
この病気は、色素が薄いというものでそのせいで私の髪や肌は生まれつき白いです。
目も、皆さんの黒い色素がないために血管の色が透け出て赤く見えます。
もちろん皆さんとおなじ日本人です。
この目のせいで、太陽の光なんかの明かりをみてしまうと目が痛みます。
…あぁ、この病気は生まれつきの先天性なのでうつることはありません。安心してください。
…私の病気についてはこんな感じです。
先程外に出て剣術を見せてくださるといわれたのですが、私は光が苦手なのであのような態度になってしまいました。
すみません。」
白茜が頭を下げると近藤は慌てて、
「謝らないでくれ!無知だったとはいえ悪いのは私の方だ。そうだな…。なら夜に少しの蝋燭の光でやってみるか。それならいいかな?」
「あ、はい!ごめんなさい…私のわがままで…」
「わがままじゃありませんよ!誰にだって苦手なものはあります。夜にやりましょう。」
宗次郎が立ち上がり
「よーし!じゃあ白茜さんにみてもらうために僕は練習してきます!!近藤さん!失礼します!」
障子をあけ廊下を走っていった。
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