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「え、土方さん、こっちに帰ってくるんですか。じゃあ試衛館にはいりますか?」
総司の言葉に
「まぁ今のところ予定だがそうなるかもな。」
と土方が答える。
白茜は
「それじゃあ私の夢叶うかもしれないんですね!えへへ、やったぁー」
すこぶる嬉しそうな笑みを浮かべた。
さらに季節はすすみ冬。
近藤家にも雪が降り積もり一面銀世界になっていた。
「うわぁ、雪だ!」
白茜は興奮したように廊下へでる。
幸い、今日は曇りになっているため目の痛みもあまりない。
「あ、白茜さん!今日は外でても大丈夫なんですか?」
廊下から宗次郎が歩いてくる。
「はい!外が曇りなんで、これくらいは大丈夫です!」
そういいつつも廊下から外の雪の方へ手を伸ばす。
しかし、腕が届かずバランスを崩しそのまま頭ごと雪にダイブしそうになった。
「ひゃっ」
宗次郎は慌てて白茜の肩を掴むが、二人ともバランスを崩し一緒に雪にダイブした。
「だ、大丈夫ですか!?」
宗次郎は心配して白茜を見ると、
「ぷぷ。大丈夫ですよ。宗次郎さん、頭に雪が乗ってます。」
「へ?あ…。は、恥ずかしいですね…。」
照れ笑いをして頭の雪を払う。
「ごめんなさい!私のせいで宗次郎さんまで雪に落としてしまって!」
「あ、いえ。男のくせに白茜さん一人支えきれなかったんで。面目ないです。…とりあえず、寒いですよね。僕の部屋にきませんか?火鉢で暖めてあるんで。」
「あ、はい!じゃあお邪魔させていただきます。」
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