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あ、そういえばあの少年の名前聞いてないな。
これからどうなるんだろ…。
昔ってことは、機械や電気が全くないってことで
私にとっては生きにくいはず。
ただでさえ、アルビノという病気はほかの人よりも辛い思いをするのに…。
まず、この光にあたることを避けなければならない。
…また倒れたら迷惑かけちゃうしね…
白茜はできるだけ障子から離れ、押し入れにぴったりとくっつくようにした。
しばらくして障子がガラッとあき、優しそうな顔立ちの男と先程の少年が入ってくる。
「あぁ、よかった。倒れてると聞いたときはびっくりしたよ。宗次郎が君が倒れてるのを見つけたんだ。」
宗次郎…?
「あぁ、自己紹介が遅れてしまいましたね!僕の名前は宗次郎といいます。多分そんなに年も離れてないですよね!よろしくお願いします!」
宗次郎はニコニコしながらいった。
「私は近藤だよ。ここの試衛館で剣術を教えているんだ。」
「剣術…?」
「え、しらないんですか?」
「あ…はい…。」
「じゃあ今度試合を見に来ればいいですよ!女性の方は道場の中にいれることはできないので外で見てもらうことになりますが」
「え…ぁ…外はちょっと…」
白茜は日に当たれば目に激痛が走る。
そして色素が薄いため外で肌が焼ければ真っ赤になってしまう。
わがままだが極力外に出たくはない。
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