思い出は遠い彼方に

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即死だった。   20m先まで、吹っ飛ばされ電柱に頭を打ちつけられた。 脳味噌の破片が壁にこびりついていたのが印象に残っている。 葬式は意外と速く進んだ。 だが、そんなことよりも何故か俺が幸子に近付くと笑みを浮かべ、離れると眼が大きく開いた。 鬼の形相と言わんばかりの表情だったらしい。 それを周りの人間が不気味がった。 それから数日後__ ガソリンを浴びせて燃やしておくべきだったと、後悔する事になる。
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