第1章

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世の中には天使と悪魔が存在している。 人それぞれによって持っているイメージは違うと思 うが、一般的に考えると、 白くて大きな翼を持っていて、その翼で何もかも包 み込んでしまいそうなのが天使だ。 それと反して黒く、目と口元がつり上がって、なん でも吸い込んでしまうブラックホールみたいなも のが悪魔だ。 みんなは天使と悪魔をそれぞれの対義語だと思って いる だが それは違うと僕は思う。 天使と悪魔は同義語だ。 みんなは天使と悪魔がどこにいるか知っているので あろうか。 例えばとってもいい事が起きたとき、それを天使の おかげだ!..というのだろうか。 しかしこの時みんなは神をたたえる。 よってあまりこの場面での天使と悪魔の登場率は かなり少ない。 では、天使と悪魔はどこに存在し、どこで活躍する のか、 それは自分の中である。 人はそれぞれ天使と悪魔を持っている。 人の中にいる天使と悪魔は何をするかというと、誘 誘をして自分を惑わす。 これを一般的に考えると、 学校なんて休んでしまえ。これが悪魔 ちゃんと学校に行ってきっちり勉強しなきゃ。 これが天使。 こんなふうにみんなは天使と悪魔を持っている 大幅に話がそれていたが、僕がいいたかったのは 天使と悪魔は同義語という事だ。 今のたとえ話を聞いてたところ対義語であっている と思っただろう。 だが、これに状況を付けると天使と悪魔は、反転す る。 どういうことか。 例えば、ここに病気というのを付け足してみる、す ると。 病気だから学校なんて休んでしまえ。 病気でも無理して学校に行かなきゃ。 こうなるのである。 明らかに悪魔はいいやつで、天使は少し無理を言っ ている。 ほら、どうだ? 天使と悪魔が入れ替わった。 こんなふうに、天使と悪魔は対義語ではなく、同義 語なのだ。 つまり、天使を応援すれば悪魔も応援してることに なるし、悪魔を応援すれば天使を応援してることに なるのだ。 こんなに長く話してきた僕だが、結論として、一体 何が言いたかったか。 それは、悪魔に屈した僕は、決して悪くない。 ということだったのだ。
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