そろそろつっこんでもいいですか。

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暫くして戻ってきたルイは、イケメンというスペックを持ち合わせているため期待を裏切らず美人な天使だった 『私の名はミカエル…軽く自己紹介をするとしたら、どっちもイケる』 ア「思考が別方向にイってるね」 だから誰もボケは期待してないんだってば 誰だよ期待通りとか言った奴 期待を裏切らない裏切りだよ つーかこの顔で♂かよズルいよ ル「俺も最初女かと思ったぜ!!!でもちゃんとついてたから安心しろ!!」 ア「お前ら何してたんだよ」 「熱い契約の儀を…」 ア「あ、言わなくて結構でーす」 もうやだこの人達 さっさと私も召喚しよう 魔法陣に立ち、とちくった系の人絶対却下と言う念を込める そうだ、もし来るのだとしたら癒し系とか可愛い系がいい それがダメならせめてツッコミ特化したやつきてくれ なんて考えてたら何処ぞの女子高生や副会長が頭に浮かんだが、あれはお母さんが語っていた空想のキャラクターだっけか ア「…………」 何を考えても無駄な気がした ていうか、最初からフラグはしっかりと回収されていた 目の前に現れた黒い服に黒髪といった全身真っ黒の人型をした男は、何やら机に向かって必死にペンを走らせている 「…あとは判子押して、はい終了!!これよろしくね!」 ア「…………」 「え、なに?…違う書類取りに来た子?………ん?何処だここ」 ア「クーリングオフ」 判子を押した紙を渡され、不思議そうに辺りを見渡す男にそう言い放つ 気づくのおせぇよ 可愛くない癒されないつっこまないの三拍子が揃った男を真顔で見つめれば、男は顎に手を置き不思議そうに首を傾げた 「やあ!俺の名前はソルト!魔王やってるんだが、アンタは人間か?」 ア「やあじゃねぇよ帰れ塩ぶっかけんぞ」 「俺はしょっぱくねぇよ!?」 誰も貴様など舐めぬわ もうやだこの世界 こんなフレンドリーでアホそうなのが魔王とか更に嫌だ 私は膝と手を地面につけた
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