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…あ、ノ、ノア・ファイネストです
名門である、サングラファ学園に入学した僕ですが……魔力量も高くなく、技術も平均以下で
入試の成績と、家柄だけでSクラスになっています
昔からいじめてくる人達に詰られ、既にやめたいと思っていた僕ですが……今日程幸福な日々はきっとないはずです
ア「一生涯を共にする使い魔…それが何かだなんてどうでもいい。あくしろよ」
ル「頑張れノアー!」
なんと…今まで同じ貴族として、一度も関わることのなかった二人が僕とお話をしてます
ウォネストくんは…明るく社交的で、成績も戦闘技術も高く、この歳で将来を期待されてる
藍原さんは…ご両親が凄いときくけど、彼女自身も見るからに高スペックであり、その噂は何度も耳にしてた
そんな二人が僕と関わりを持つなんて思ってもみなかったけど…ちょっと藍原さんの視線が痛いから、使い魔召喚します
ノ「…えっと…」
掛け声に悩みますね、これ
ア「掛け声なんて言っても言わなくても関係ないから」
ル「腰に手を当てて目元でピースのポーズをとるとモチベーションがあがるぜ!!!」
ノ「っぼ、僕口に出してましたか…!?」
「「いや?」」
…あ、なるほど
そういう人達なんですかね?
何言ってんの?って顔をされたので、多分この二人は普通よりちょっとずれてるんですかね
ノ「………!!」
僕は言われた通り、無言で腰に手を当ててピースをしました
僕の使い魔さん…こい!!!
ポスンッ
魔法陣に軽く魔力を流した瞬間、何やら可愛らしい音と共に現れたのは………紫色をした小さなスライムでした
「あはははは!!!スライムじゃないか!!!お似合いだよ!!」
ノ「…………」
ブニブニと動くスライムを見て、指をさして笑われた
僕にとってはそれどころじゃなかったけど
『……使い魔召喚の陣が開いたと思ったら…こんなちびっ子に呼び出されたの?』
ル「スライムが喋った!!」
僕より先につっこまれた
いや、スライムだけど、これってあれだよね
ノ「…キングスライムの…亜種…」
『キングポイズンスライムって言ってよ』
はい、小さな王冠を見た瞬間、そうだって思ってました
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