そろそろつっこんでもいいですか。

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『んん~…別に暇だし契約してもいいんだけどさぁ…出来ればもうちょいマシな人間がいいなぁ』 勝手に話を進め出したスライムさんは、勝手に人を馬鹿にし始めてます ていうか本当に僕が召喚したので間違いないのかなこれ ア「キングポイズンスライム…キングスライムの亜種で、スライムの中でもトップクラスの攻撃力を持つ謂わば無敵スライム」 ル「出現してすぐに2Sランク級になった奴だよな?」 「……神級ではないけど、それに匹敵する高位使い魔を……」 な、なんか説明してくれました ポイズンスライムだから、毒草とか食べるのかな… ノ「…あの、とりあえず、これどうぞ」 『ん~?わ、珍しい種類の毒草持ってるじゃん!!ありがと~!』 あ、意外と食いついた ブニブニと動きながら毒草を吸収するスライムを撫でたい衝動にかられ、普通に撫でてみた あ、凄いブニブニ 「ッ何してるんだ!!ポイズンスライムに素手で触るな!!!」 ノ「へ?……ギャア!!?」 驚いた声を上げた彼を見て、相手がポイズンスライムだと思い出した 体の全てが毒であるポイズンスライムは、素手で触れたら手が溶けるんだった ノ「手ぇぇぇぇえ!!手がぁぁぁあ………あれ?」 『おっと、こいつァ驚きだぜ』 溶けたと思った僕の手は全然普通のままで、スライムさんもブニブニと動きながら僕の手に再度絡みついた ノ「ヒッ!?……あ、れ…?」 さっきは平気だとしても、流石に理解した後に触れるのは怖い でも、僕の手は全然溶けなくて 『なるほど、軽く毒に耐性があるんだね。まあそれだけじゃないけど』 ノ「…あ、そうな、の……」 毒に耐性あるんだ… 初めて知った事であるけど、耐性がなければとんでも無いことになってたな僕 ブニブニと伝わる感触の中で、暖かいものが体に流れ込んでくるのを感じた 『毒に耐性あるし、毒草くれるし、暇だから契約してあげたよ。あとは、もうちょいマシになってね。じゃ!』 ノ「えっ、あ、まっ…」 言うだけ言って、消えたスライム ドキドキと不安に塗れた使い魔召喚の時間が、なぜか僕には何かの陰謀にも感じられました
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