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キングポイズンスライムを召喚したファイネスト君を見る私は素直に思った
使い魔階級が上がるにつれ、戦闘になるというテンプレはどこに消えたのか
ア「…ま、いいや。ファイネスト君、先生に報告」
ノ「え、あ…はい!!」
バタバタと先生の元に向かったファイネスト君から、ナルシスト君に目を向けた
お前はイベントを盛り上げかねんからな
ア「変なこと考えないでね。自分のが強いの出すとか言って、禁忌召喚とか死神とかキメラとか変なこと考えないでね」
「……いや、やらないよ」
やらないんかい
どうも王道ファンタジーに欠かせない脇役クズキャラにはなりきれてないナルシスト君
メタい発言をしても誰もつっこまないから埒あかんわ
ラ「はーい、全員そこまで。今回出来なかった者は次回頑張るように……解散していいよ」
そう言って一番に転移した先生
せめて鐘が鳴るまで待てや
ア「もう疲れた…帰ろう」
今日はツッコミの機会が多かった
次世代の主人公は貴様だ!!と言っていた母親だけど、私は何系主人公になるのかと問われれば絶対ただのツッコミだ
魔武器とかチートだったけど、主な形態としてはハリセンにでもしてれば満足かこのやろう
ノ「あ、あの!今日はありがとうございました!!」
帰ろうとした私を追いかけてきて、わざわざ礼を言ってきたファイネスト君だが……君に一つ言っておこう
ア「今日だけで済むわけがない」
ノ「へ?っわぁ!?」
ル「ノア!お前も一緒に帰ろうぜー!!!!」
私がそういった直後、後ろから腕を回されたファイネスト君
一度目を付けたら何処までも付いてくる、それがルイだ
森に逃げようと、雪山に逃げようと、ダンジョンに逃げようと……まじで付いてくるからな
私は未だ見ぬ未来のファイネスト君に向けて、心から適当に合掌した
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