誰もボケろとは言ってない

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「うーん…ま、いっかぁ!ちょっと伝えてくるね!」 ア「あいわかった」 兵士の休憩も兼ねてと笑った叔父さんは、報告をしてから戻るといい訓練室から出て行った そして、私は叔父さんを抱きかかえていた人と二人きりである ア「……………」 「……………」 ア「……………」 「………なあ」 緑色の髪をした、如何にもヤンキーっぽい雰囲気を醸し出すその人は、私を見て口を開いた 話したことは何度かあるけど、基本的に無口なこの人…アルス・ウィネストから声をかけられたので見上げた 「…アルスとアリスって、一文字違いの上に見極めにくいよな」 ア「……………」 つ、ツッコミズレェ… めちゃくちゃ真面目な顔して心底どうでもいいわ!!!!!! でも割とアルスさんのこと嫌いじゃない私です 話題を変えよう、そうしよう ア「そうですね。あと、アルスさん聞きたいことあるんです」 「なんだ」 ア「叔父さんと何処まで進展したんですか」 「……何処って言われても、最近出かけてねぇな」 私とアルスさんの間に、微妙な空間がうまれたよ 忘れてたよ。 この人天然だってこと忘れてたよ 私はお付き合いをして、どこまで進展したのかを聞きたかった 付き合ってるよな… 「おまたせー!特訓始めよっか!」 ア「叔父さん、アルスさんと付き合ってる?」 「うん?うん!結構長い付き合いになるね!」 ア「だよね、どこまでいった?」 「へ?……僕、アルスさんと最近どこか行きましたっけ?」 「行ってねぇな」 ア「ごめんもういいよ」 絶対付き合ってないよねこれ 絶対私が勘違いしてたよねこれ 常識人枠に入るこの二人が、思わぬ点で天然ぶっかましてくれたよ 勘違いしてごめんなさい 「じゃあ今度どこか行きましょう!あと、今日一緒にお風呂にはいります!」 「せめぇだろ」 「アルスさんの上に座ればいけます!」 ア「おーっと思わぬ展開に突入だぁ」 間違ってない気がしたよ今!! 逆に付き合ってない上に男性同士でやることじゃない気もしたよ!!!! アリスの中で、二人に対しての謎が深まった時間でした
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