誰もボケろとは言ってない

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軽く組み手を行い、魔法や魔武器を交えた特訓を暫く行った 叔父さんは上位SSランクで、戦闘時に真っ白なローブを着て戦う姿から『光天姫』という二つ名で呼ばれてるよ 「やー!アリスは流石だね!どんどん強くなっちゃうや!ていうか僕もうついてくのに必死だよ!」 ア「技術と経験では叔父さんに敵わないよ。越すけど」 「や、経験的には変わらないんじゃない?僕、魔力解放したの16歳あたりだったし」 12年間の経験があるじゃん いや、私も7歳からぶっ飛んだ特訓してたから変わらないか ア「……私はZの上のランクを作ってそれを越えよう。ギルド登録はしないけど」 「あはは!のん姉達と同じこと言ってるよ?」 ア「死にたくなった」 ランクの話はやめよう あ、でもね? ギルドに登録しなくてもランクはわかるようになってらしいよ 『おー、Sランか』 『あ、3Sおめでとう』 『2Sかぁ…登録と同時に試験だねお疲れさん』 どういう原理かその時は知識がなくてわからなかったけど…今ではよくわかるよ 解析っていう魔法があって、その人のランクが上がれば上がるほど見れるものも増えるらしい 私は個人情報にロックを何重にもかけたので、お母さんでも見るのはちょっと時間を食うらしい ちょっとっていうのが癪だが ア「よし、そろそろ帰るや。付き合ってくれてありがとう」 「うん!あ、そういやさっき陛下が顔出してけっていってたよ!」 ア「わかったすぐいく走っていく」 訓練を始めたのが午後一時過ぎ、現在時刻が四時過ぎ 待たせちゃってるじゃん!!!! 私は高速で陛下の気配がある場所まで向かった ………………………………… 陛下の気配を辿り、城内にある裏庭の隅までやってきた ア「………………」 正直、私は陛下みたいな人が大好きだ 強く、優しく、賢く人望もあり、分け隔てない態度だし、かっこいいし…結婚するなら陛下みたいな人がいいと思う だが、たまに理解が出来ない 気配に近づき、辿り着いたその先にいた陛下はなぜか、庭の隅っこでダンボールに入ってた 「…あ、アリスか?久しぶりだね、元気にしてた?」 ア「とりあえずダンボールから出てもらってもいいですか」 いいよねダンボール すっぽり入ると落ち着くよね 馬鹿野郎
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