笑える馬鹿と笑えない馬鹿

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「…じゃ、引き継ぎは以上。後は頼むとするけど…何か質問はあるかい?」 こんにちは、アリスです 私はこの間意気込んだ通り、生徒会に立候補しようと直談判にきました きましたが、色々おかしいだろ ア「空きがあるとは聞きましたが、普通は立候補したら投票などあるのでは?」 「あ、うん。普通はね。でも、それどころじゃないしさぁ!」 ア「笑えねぇよ」 選挙らしいものがあるのならと、それように考えた言葉もありました でも、必要なかった 今、目の前でヘラヘラと笑いながら生徒会の引き継ぎをした生徒会長と言う男子生徒 以外、生徒会メンバーがいなかった てか、生徒会長しかメンバーがいなかった 「あははは!いやさ?僕は今年で四年なんだけど、立候補者いなくって一人だったんだよー!助かったや!」 ア「助かったじゃないでしょ。てか何自分も辞めようとしてんのふざけんな」 「え」 ア「え、じゃないわ」 当然みたいな顔すんな この学園は三年までが義務で、そこからは更に学びたい人のために五年まである。 何でも、この会長さんは引き継ぎがいなかったら五年まで残るつもりだったらしい 「ま、いてくれてラッキーだよ!僕は残りの学園生活を謳歌するから、頑張ってね!会長!」 ア「ちょ、待て待て…いや待てや!!!!!!!!」 パチコーン!とウィンクをかまし、本気で生徒会室から走り去っていった会長 適当な雑務からやり、行く行くは会長になって学園を牛耳ろうと考えた私は、ゆっくりと深呼吸 ア「いや馬鹿じゃねぇの?」 初日で会長になっちゃったよ 初日でトップだよ、トップ つーか役員オイ ア「………ルイぃぃぃぃぃぃい!!!ノォォォォォオアぁぁぁあ!!!!10秒以内に生徒会室まで来いやぁぁぁあ!!!!」 ル「わかったぁぁぁあ!!!!あははははは!!!!」 ノ「ハァァァァァァァァァイ!!!!!?」 あ、遠くから返事が聞こえた ついでだが、三人の声は学園全体に響き渡っていたらしい
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