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「お、おい!」
突如、一人の男が駆け寄ってくる。
「あ、役に立てなかった兵士A」
「兵士Aじゃない! 俺は騎士団の斬り込み隊長アルベルト・バスターだ!」
そうそうアルベルト君だ。
ニーアを守れなかったアルベルト君だ。
「アルベルト?訓練はどうした」
「5分ほど前に終わりましたよ」
力強く敬礼をしているけど足が震えているのが気になって仕方がない。
「おい女!」
「そう言えば名乗っていなかったね。私は水月望。よろしくアルベルト君」
「アルベルトで結構だ!それよりノゾミ!俺と勝負しろ!」
人を指差すなアルベルト君。
「団長許可をください!」
「本人の許可はとらないのかい?」
「う~ん。まぁいいかな?もし負けたらもう一度3倍訓練な?」
「了解!」
だから何で本人に許可をとらないんだ?
「カルラ?」
「アルベルトは騎士団の斬り込み隊長を名乗っているだけはある。気を付けろ」
「・・・ははっ」
どうやら私には味方がいないようで。
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