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「皆にカルラでいいと話しても、恐れ多いとか王子にそんなこと等言われて怖がられていてな」
「・・・いや、それは単にカルラの顔が怖いだけじゃないの?」
「そ、そうか?」
「少しは笑いなさい」
「う、うむ」
「ったく。・・・ん?」
不意に視線を感じる。
視線を巡らせるとメイドさん達と視線が合ってすぐにそらされる。
「・・・どこにビビる要素があるのよ?」
「ノゾミ?」
「あぁいや。何でもない。・・・そう言えば、カルラどうしてここにいるんだっけ?」
「これは見回りだ。例えどんなに大勢のメイドや騎士達がいても人だ。休みたい時もあるだろう。なら私が状況を見て、色々と手伝えなければと思いな」
「ふ~ん。王子も大変なんだね」
「気にするほどでもないさ。・・・せっかくだ。見回りついでに城を案内をしよう」
「本当?助かるよ!」
カルラにお礼をして後をついていった。
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