異世界物のプロローグと言えば

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「そうだ。僕は死んだハズなのに何で女になってまで此処に僕がいるんですか?」 確か死んだら輪廻の輪に入るんだっけ?オカルトや宗教は知らないからなぁ。 「そだそだ。忘れてた」 「おい」 「うっかり殺しちゃったお詫びなんだけど、異世界に転生してみない?」 「・・・異世界?転生?」 何だその男心(今は女だが)を擽るワードは。 「望ちゃんはファンタジー好き?」 「ちゃん付けはノーコメントで。ファンタジーは大好きです!」 アニメとかゲームとかでしかないファンタジー世界。 今となっちゃ科学も他から見たら魔法と言うけど、マジもんの剣と魔法のファンタジーなら誰しもが憧れるものだ! 「食い付きが良くて嬉しいよ。それでね?まぁ君の元の体は死んでしまっているわけなんだ。だからといって君を元の世界に生き返らせても行くとこ無いでしょ?」 そりゃあ家に行けば僕の葬式(・・・やってんのか?)をやっているかも知れないから生きてたなんて信じてもらえないし。 「そこで、君の体を新しく作り直してファンタジー世界で生きて貰おうと思うんだ」 「なにそれ嬉しい」 何かテンション上がってきた。
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