異世界物のプロローグと言えば

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・・・しかし、美味しい話には裏がある。 「それで?僕はそこで何をすれば良いの?」 「別に?好きに生きてくれれば良いよ?」 ・・・。 「でも僕のステータスはショボいんでしょ?」 「ファンタジー小説の主人公みたいにチート魔法に完全記憶能力。無敵の身体能力に無限の魔力。後、欲しいのがあったらオプションでつけてあげるよ」 性別や名前の書き換えは出来ないが追加ならできるらしい。 「すぐに魔王と戦わせられるんでしょ?」 「別に?魔王とは戦わなくても良いし、人間軍が頑張ればギリギリ勝てるぐらい」 私が参戦すれば圧勝。 「勇者や神とかになって色々と仕事をさせられるんでしょ?」 「それは君次第。勇者になりたいなら力を示して宣言すれば良いし、神になりたいなら飽きたときに僕の所に来なよ」 何このサービスの良さ。気味が悪い。 「・・・ぶっちゃけちゃうと、世界神が何かをしでかすってかなり不味いことなんだ。例えそれが戦争を起こしたとか人が一人死んだとか猫の餌が無くなったとか」 僕の命と戦争は猫の餌と同価値と言うわけなのか? 「とりあえず、口止め料って訳じゃなくて謝罪の形なんだよ。世界神の責任は世界神がとらなくちゃね?」
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