五里霧中編_壱
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なっ!、と声を上げた私に 結はシッと人差し指で口を塞いだ。 「奇跡的に・・・・、 本当に、奇跡的に、他に大きな後遺症はありません。 あれほどの傷を負い、2ヶ月近く、反応が無かったのに こんな風に目覚めれること自体が、奇跡、なんです。 ・・・・・いいですか? 多くの生死に立ち会った私にとっても、 ほんの一握りの奇跡なんです。 ・・・・・・・・貴女はこの幸運に感謝すべきです。」
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