第1章

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「こんにちは~」 入り口で声をかけると、 『こんにちはー!』 と、全員が挨拶を返してくれる。 この場所はもう 私の第3の居場所になっているのかも知れない。 自習スペースにいこうと目をやると、 あ、あの人またいる。 あの人とは中田 蒼真さん。 高校2年生で私と同じ先生に習っている。 個別塾は先生1人につき1度に生徒が2人。 私と同じ時間に受けているもう1人が、中田さんだ。 先生を挟んでならちょっと喋ったことはあるけど、直接話したことはないなぁ… 目があったのでぺこりとお辞儀をすると、同じように返してくれた。 ここのこういう雰囲気好きだな。
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