17 罪と罰

16/19
前へ
/35ページ
次へ
ジュストはジュストで確保しておいて、どっちも自分のものにしようとするなんて――あなたは本当に欲が深いですね』 「違う。前にも言ったけど、オレが好きなのは慧だけで、伊波のことは、そんなんじゃ……」  九鬼に言い返したとおり、オレは今まで、伊波に恋愛感情を持ったことはない。  ても……じゃ、どうしてこんなに胸が苦しいんだろう?  やっぱり、オレの中には、前世からの伊波との思い出が残っているからだろうか。  初めて会ったときから、伊波には、他の誰とも違うものを感じていたし。  今だって、友だちって言えるほど気安い感じじゃないけど、いつもオレたちを心配してくれて、危ないときには助けに来てくれて……
/35ページ

最初のコメントを投稿しよう!

15人が本棚に入れています
本棚に追加