第1章

5/5

3人が本棚に入れています
本棚に追加
/5ページ
――ねえ、万里子さん。どこまで私の言うことを信じている? 本当は私が私じゃなかったらどうする? 実は、最も身近にいる人。その人が自分の祖母の点滴管を抜き、自分の母親の運転する車に自分の兄を突き飛ばした。そして、母親の苦手な人間を装い、毎日メールを作っている。どう? これって、面白くない? 終わりにまで目を通すと、すぐ近くに笑みを浮かべた娘が立っていることに気付いた。
/5ページ

最初のコメントを投稿しよう!

3人が本棚に入れています
本棚に追加