第1章

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枕元のケータイがぶぶぶ、と震えて目が覚めた。 「またこの夢…」 私は身を起こすと大きくため息をついて、ケータイを手に取った。 朝、6時24分。きっちり毎日同じ時間に、まるでアラームをセットしたかのような正確さで。 最近付き合い出した彼からのメール。 『おはよう。あと3日で会えるね』 それは一週間前に会ったときにした次に会う日までのカウントダウンになっていて。 最初は嬉しかったメールも、彼と付き合いだしてから見るようになった夢のせいで、なんだかあまり嬉しくなくて。
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