2人が本棚に入れています
本棚に追加
【とある郊外の研究所】
鬱蒼とした森林の奥地に標的の居る研究所はあった。
周囲は鉄条網の柵で囲まれていて、明らかに立ち入り禁止の雰囲気が出ている。
時刻は22時。研究所の周辺には警備として雇われたと思われる用心棒が数十人。恐らく内部にはもっと居るだろう。
そんな研究所へ二人の仕事人が依頼達成のため、侵入しようとしていた。
目的の研究所の敷地から数十メートルほど離れた公園に二つの人影があった。
「碧羽、今日の標的は今までよりも手強いかもしれないよ。」
小柄な女の子が隣で拳銃を指でくるくると回している男の子にそう語りかける。
碧羽と呼ばれた男の子は素早い動作でホルダーに銃を収める。
「そうかもしれない。でもあすむと俺は最強のコンビだろ? もう少し俺のこと頼りにしてくれ」
碧羽はしっかりと自信をもって答えた。
それに対してあすむは頷く。表情は暗闇のせいでよく分からない。
一呼吸入れるとあすむは立ち上がり…
「さぁ、行こう!」
伝説と呼ばれた仕事人「肩車のあすむ」とその弟子の碧羽は研究所へと駆ける。
最初のコメントを投稿しよう!