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「ルイ、きーちゃんは?」
碧羽はそう言って部屋を見渡す。
ルイを縛って放置するのはきーちゃんこと鬼畜姫くらいである。
ルイは急に怯えたような表情になり、ゆっくりと目線を碧羽の左後ろへと動かす。
碧羽は初めて背後の気配に気が付いた。
「いらっしゃい、碧羽きゅん」
碧羽はその声と気配に悪寒がして必死に言い訳とこの後の展開を考えた。
しかし背後の相手にはどんな考えも無駄であると結論付くまで一秒もかからなかった。
「おじちゃんのこと無視するなんていい度胸だね。碧羽きゅんはおじちゃんのこと忘れるくらいルイと仲良くなったのかしらー」
碧羽からきーちゃんの顔は見えないがその声のトーンと雰囲気で察した。
「碧羽さん、ご愁傷さまっス」
というルイの声が聞こえたような気がした。
「ここだと大切なあすむんの目があるからこっちきてー」
きーちゃんは碧羽の腕を掴んで隣の部屋へと連行していった。
「え、あっちょっと! きーちゃん、落ち着いて。ほら、あすむたちと話とかしないといけないからさ…」
碧羽は必死に弁解しようとしたが抵抗むなしく…
「あれ、ちょっと汚れてるね。よし、おじちゃんが碧羽きゅんを綺麗にしてあげよう。もう慣れたでしょ?」
きーちゃんは口元だけ笑って碧羽の服へ手を掛けた。
「慣れたとかの問題じゃないからっ! もう充分だから! やめろぉぉぉぉぉぉ!!」
ピィーーーー
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