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慌ててしまった衝撃か、
ごろりと腕が転がり出た。
ごくり、つばを飲み込みもう一度、
恐る恐る箱の中をのぞき込む。
そこにあったのは恨めしそうな、
上司の、顔。
「あ、あ、あ、あ……」
ひらりとなにか、手元に落ちた。
思わず拾い上げ読んだ内容に、
愕然とするしかなかった。
『請求書
ご依頼内容 嫌いな上司を殺す。
(契約遂行の確認とし
て、殺した死体はお送
りします)
金額 380万円
以上の金額をご指定の口
座より引き落とさせてい
ただきます。
以上』
【終】
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