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ピーンポーン
玄関のチャイムが鳴る。
ブーブー
携帯が鳴る。
オレは恐る恐る携帯を見た。
新しいメールが届いています。
Re:
ごめん遅くなった。
今着いたわw
てか玄関に鍵掛かってるから開けてくれない?
それはあの友人からのメールだった。
オレは犯人が来ているのだと思い玄関にはいかずメールで問いただしてみた。
Re:Re:
お前本当に○○か?
Re:Re:Re:
何言ってんの?
オレに決まってんじゃんw
とにかく早く鍵開けてくれよ。
Re:Re:Re:Re:
お前さっきニュースでひき逃げされて意識不明の重体だって言ってたよ。
Re:Re:Re:Re:Re:
何それ?
新手の冗談かw
同姓同名のやつだろ。
とにかく早く鍵開けてくれよ。
彼女が待ってるんだからよ。
オレは恐かったがこの目で確かめるため恐る恐る玄関に行き覗き穴を覗いた。
そこには
返り血で顔や服が真っ赤に染まった友人の彼女が立っていた。
彼女はこちらをじっと見つめ不適な笑みを浮かべニコッと笑った。
「ひぃー!」
恐怖で腰が抜け後ろにた折れ込み携帯を落としてしまった。
ピーーーンポーーーーン
ピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポン
オレは鳴りやまぬチャイムに怯え耳を塞いで縮こまることしかできなかった。
ふとチャイムが鳴りやんだ。
ブーブー
「うわっ!」
携帯が鳴る。
オレは恐る恐る震えるてで携帯をとり確認した。
新しいメールが届いています。
Re:Re:Re:Re:Re:Re:
早く鍵開けてくれよ。
早く遊びにいこうぜ。
なあ彼女に怒られるだろ。
さっきのニュースの話なんだけど
あれ本当は
死んだのお前なんだ。」
遠くからテレビのニュースの声が聞こえてくる。
「今入った情報ですが臨時でお送りしましたニュースの被害者の○○○○さんですが、先ほど病院で息をひきとられたとのことです。ご冥福をお祈り申し上げます。」
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