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とは言え、1度気になるとそれはついつい目にいってしまうわけで。
やけにアンナがメグミに構っている様子を目撃した。
そしてサムの様に素早く間に割って、まるで威嚇する犬かのように睨みつけるトーマスもいた。
まるでナイトのように守っているようにも見える。
「もしかしたら、本当に彼氏?」
そう頭をよぎるが、エミリーからその疑問は毎回すぐに消えた。
メグミが女性しか愛せない事を知っているからだ。
メグミは幼少の時からそれを自覚して生きている。
メグミと知り合ってから気づいたエミリーと違い、ぶれた生き方をしないのを彼女は知っていた。
「私、トーマスに直接聞いてみるわ。」
「一人じゃ駄目よ。私も行くわ。」
スペンサーの提案に多少戸惑ったが、素直に従うことにした。
サムの件があるからだ。
さすがに2人同時に襲われる事は無いだろう。
授業の合間、いつも通る彼の道を待ち伏せ、強引に食堂へ連れて行った。
「で?俺に何の用?」
「アンナとメグミの関係を知りたいの。どう見てもおかしいわよ、あなたもメグミも先生も。」
あぁね。
納得したように頷き、チラリとトーマスはエミリーをみた。
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