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「メグミは答えをだした。なのにまだ未練があるのか?」
「何でしってるの?」
「俺がお膳立てしてやったろ?あんたとサムとメグミを。」
「あれ!やっぱりあなたの仕業だったのね!!私サムに襲われそうになったのよ!?」
「まって!エミリー、それ聞いてないわよ。」
ついて行けずスペンサーにストップをかけられた。
「ごめん、心配掛けちゃうと思って。」
「話は後できかせて貰うからね。それより、2人の仲を話す気はないの?」
話をもとに戻し、話の主導権を握ろうとするスペンサーだが、トーマスは興味無さそうにため息をついた。
「スペンサーだっけ?あんたさ、本当にコイツの親友なの?」
「何がいいたいの?」
「モーガン。」
真っ直ぐに目を見て、その名前をスペンサーに伝えれば、彼女はピタッと身体を硬直させた。
「スペンサー?」
「何で話してやんないわけ?そいつ、知りたがってるのに。」
この口ぶりからして、スペンサーはすでにモーガンの詳細を知っているようだった。
そしてスペンサーの様子からしても、それは本当のことのようで。
「デリケートな問題よ。」
「なんなら俺が話してやってもいいよ?」
「駄目よ!メグミが・・決めることよ。」
「ふぅん、ご立派だ。親友を裏切ってまでメグミを守るなんて。」
楽しそうにトーマスは笑い、手を振って食堂を出て行った。
残された2人には、重たい空気がのしかかる。
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