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ニヤニヤとこちらを見る親友2人に、エミリーは照れながらペンを回した。
「2人とも、やめて。恥ずかしいから。」
「だって、これがにやけずにいられる?」
「そうよ。交際を申し込むって言われたんでしょ?男より男らしいわ、その台詞。」
人事だと思って。
エミリーは悪い気はしなかったが、まだ両手を上げて喜べない状況に素直に嬉しく思うことはできなかった。
舞い上がった気持ちが落ち着くと、今度はメグミの「ケリをつける」内容が気になってしまうだ。
2カ月という期間も、教育実習生の期間と被り、偶然とも思えない。
「アンナと関係あるのかしら・・。元カノとか?」
「付き合ってた話、聞いた事なかったけど・・。」
どこか煮え切らない。
もどかしい感情を抱えながら、3人はお互いを見合った。
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