第1章 メッリーさん

5/5
前へ
/5ページ
次へ
翌日、クローゼットの中から、女性の遺体が発見された。 女性は、無残にも包丁でズタズタに刺されており、突然踏み込んできた警察が見つけた。 どうやら、垂れ込みがあったらしい。 「君の声に似ていたが、君が通報者かね?」 と刑事らしき人に聞かれたが、僕はあの後ずっと寝ていた。 「ちょっと。署までご同行願おうか。」 僕は、逮捕された。 事情聴取の際、昨日の夜あった出来事を話すも、警察は信じてくれない。 「だから!メッリーさんって人からメールが!!!」 「………。 確かに携帯には、そんな名前が記載された描きかけのメールが一通だけあったが……。 メッリーさん?だったか? 受信ボックスには、そんなメールなど無かった。」 「そっ!そんなはずはない!! 確かにメッリーさんからのメールが!!」 「そうか。 じゃあ、少し精神鑑定を受けて貰おうかな?」 「クッ………。」 この後、精神鑑定を受けたが、結果は異常は無しとなり、裁判となる。 結果は、有罪。 最高裁まで、粘るも全て有罪であった。 「被告の行った事は、とても残忍で悪質であり、有罪は免れぬ。 よって、死刑を宣告する。」 「…………!? うっ……………。」 決め手は、携帯。 僕の使っていた携帯は、僕のものではなく、彼女のものであった。 死刑執行まで、後一週間。 僕は何をしたのだろう……。 fin
/5ページ

最初のコメントを投稿しよう!

3人が本棚に入れています
本棚に追加