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第1章 メッリーさん
ユーガットメール
ユーガットメール。
「メール……か?」
僕は、ベッドから起き上がると携帯を手に取り、メール画面を開く。
「ったく……誰からだよ!!!」
時刻は、深夜2時。
いつもなら、まだ寝ている時間だ。
僕は、苛立ちながら、そのメール内容を確認する。
私、メッリーさん。
今、悪い男に追われているの!
助けて………。
「はぁ!?
なんだよ!迷惑メールか?」
ただでさえ、こんな時間に起こされ、苛立っていたのに、この内容のメール。
僕は、舌打ちすると返信する事も無く、携帯を閉じ、ベッドへ戻る。
ユーガットメール!
ユーガットメール!
と、再び、メールの着信音。
「ダァ~!!!
何だってんだ!今日は!!!」
僕は、奪い取るかのように携帯を取り、内容を確認する。
私、メッリーさん。
今、男の写メを撮ったの!
こいつよ!
早く警察に………。
↓
↓
↓
「えっ!?
こいつは……!!!」
僕は目を疑った。
その写メに写っていたのは、僕自身だ。
僕が、包丁を片手に追いかけている。
「なっ!なんだこれ……
おい!どーなってるんだ!!」
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