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莉子は、
本当の家族のように私の身の回りのことをしてくれながら、
なんてことのない雑談をして、
夕方まで側に居てくれた。
「必要な時は、遠慮なく連絡してね!」
何度もそう言って、後ろ髪が引かれるように帰っていった後も、
私の気持ちは、なんだか落ち着いていて、
夜、就寝前の赤ちゃんの心音検査で、助産師さんに言われた。
「今日は堂本さんのお腹、すごくリラックスできてるみたいね。
この調子が続けば、起き上がるくらいなら、許可が出るかもしれないわね」
「えっ本当ですか・・?」
とにかく横になっているばかりが、今の私のできることで、
身動きのできない不便さを痛感していたから、
起き上がることが出来るだけでもすごくうれしい・・!
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