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「・・はい・・?」
佐古部長はゆっくりとした動作でベッドの横のパイプ椅子に腰を掛け、じぃっと私の顔を覗き込んだ。
「こんな時に、本当に申し訳ないと思ってる。
桜井くんの働きは、今までずっと見てきたし、俺も本意じゃないんだけど・・。
上から打診があってね・・」
そう前置きを言い、
言いにくそうに顔をしかめながら渋々口を開いた。
「産休を取ることはうちの会社じゃ珍しいことではないんだが、課長職の産休・育休は初めてなんだ。
今は、有給消化して、病欠という形だけど・・
いつ復帰できるかわからないこの状況で、ずっと課長不在という形をとりたくないという上の意見があってね・・」
「はい・・」
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