第4章 つづき

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第4章 つづき

「堂本さん。 ・・26週ね・・。 お腹のハリはいつから?」 「今朝、出勤中に突然、強いハリが・・」 ここまで来る間も、度々ピンと張って、 痛みを感じることもあった。 先生の質問に、いくつか答えたあと、 「とりあえず、内診しようか」 と、先生の声にすかさず、 「じゃあ、堂本さん、こちらへどうぞ」 と看護師さんの声もかかる。 昨日の夜はあれだけ感じていた胎動は、 ハリ始めてからは一度も感じていない。 無事で、ありますように・・。 いつもは嫌な内診だけど、 今日は祈るような気持ちで、上がっていった。 内診用に壁で区切られたスペース。 カーテンで仕切られているので、先生の顔は見えない。 幸太郎は少し離れた場所で、待機してもらっていた。
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