第6章 つづき

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妊娠30週を迎え、 相変わらず何もすることのできない生活が続いていた。 いつになったら退院できるのだろう・・。 せめて自宅で安静の生活なら・・。 調子がいい時はそう思うけれど、 その日は、朝から調子があまり良くなく ハリが頻繁に続いていて、怖くて体を起こすこともできなかった。 朝の回診の時にそのことを医師に伝えると、薬の量を増やしてくれたようだけど、そのせいか、動悸がはげしい・・。 朝、幸太郎からメールが来ていた。 『昼前には行くけど何か持っていくものある?』 そっか。今日は、日曜日か・・。 だるくて幸太郎がくれたメールにも返信できないまま、私はベッドで、再び目をつぶった。
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