六月末

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──────  こんな感じで私達四人は三ヶ月間友達をやっているわけだ。 「りいな。物理の宿題やったか?」  教室で自分の席に座っていると良く耳にする男子の声が聞こえた。 「ごちそうさまです」 「もう遠慮が見えないな」  眼鏡君……じゃなくて優希にはほぼほぼ毎日私は宿題を見せてもらってる。  少しだけ申し訳なくなってきた。 「見せてあげたい気持ちは山々なんだが、宿題をやったノートも問題集も家に忘れてな。見せてやれないんだ」 「うそーん」 「とりあえず、英語だけ写しとけ」 「英語はやってきたよ!」  私はドヤ顔で言ってやった。 「……珍しいな」 「なんか泣きそう!」 「とりあえず。問題集忘れたから貸してほしいんだけど」 「あそっか。ちょっと待ってね」  私は床に置かれた自分のカバンを探った。  一分後。 「私いつも宿題やらないから忘れてきたっぽい」 「……良く探したか?」  いきなり優希の顔が恐くなった気がした。 「……うん」  私はそう言いながらもう一度自分のカバンを探った。 「もう探さなくていい」 「……え?」  やばい?  いつの間にか私……優希に悪いことしちゃった?
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