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変化
滅亡三日前:
病院に着き駐車場に車を停めると、そのまま娘を妻の所まで連れて行った。
病室まで送り届けた後、自分はすぐさまトイレに向かった。
トイレの個室に入ると、恐る恐るポケットに手を入れた。
「痛っぅっっっ!!何………だ…………」
ポケットから手を出すと、指先に噛まれたような跡が出来、血が滲んでいた。
しかし取り出さずには居られない。恐怖を押して再びポケットに手を入れた。
ゆっくりと引き抜いた携帯電話は、何故か血で真っ赤に染まっていた。
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