復讐

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私たち、5人は取り返しのつかない事をしてしまった。 あの時は、怒りに任せてしてしまったけど、 どうして、あんな事をしてしまったのだろうと後悔していた。 10年前、 中学2年生の時… 私たち5人は担任の先生に嫌われたり、いじめられたり、つま弾きされていた。 そして、私・春日井夏海と、 担任の深沢敏子が顧問を務める、女子バレーボール部の部員で、部内でいじめられている 山崎愛菜と、 1年の時に、深沢に停学に追い込まれ、先生不信でヤンキーになった町原昌太郎と、 片親で生活が苦しい家の子で、クラスで何か起きた時に、まず、深沢に犯人と疑われる 桜井太一、 優等生で、自分の希望の進路以外で 深沢に無理矢理、偏差値の高い学校を受けてくれ!と言われ、断ると説教を延々とされる 梶山琢磨 の5人が、 深沢敏子に復讐したのだ。 深沢敏子は、29歳だったが、薄毛でカツラをしていた。 それに目をつけた私たちは、深沢のカツラ無しの写真を撮り、ばら蒔く事にしたのだ。 私「じゃあ、私家から釣竿持って来るよ!」 琢磨「それ良いな!釣竿でカツラを釣った所もデジカメのムービーで撮ろうよ!」 昌太郎「あぁ!あのクソばばぁにゃ、めっちゃ腹立ってるからな。暴力事件起こしたのは、別の奴なのに俺のせいにしやがってさー!」 愛菜「私の家にプリンターがあるから、SD入れたらすぐに印刷出来るよ!」 太一「琢磨がケータイ持ってるよね?ケータイの掲示板にアップしたら面白いかも!」 そして、学校で実行したのだ。 深沢が屋根の無い渡り廊下を通過する所を狙い、私が釣竿を振る。 うまくカツラに引っ掛かり、ガンガン引き上げる。 カツラが釣れた! そこをずっとムービーに撮り、太一は琢磨のケータイで写真を撮った。 琢磨の家で、パソコンを使い、動画をアップし、ケータイの掲示板にもムービーをアップした。 写真も愛菜の家でプリントし、あちこちにばら蒔いた。 この事がきっかけで深沢敏子は自殺した。 それから10年後、5人のケータイにメールが来た。 深沢敏子からのメールだった。 伍、死、惨、弍、壱、霊とそれぞれバラバラにメールが来た。 霊とメールが来た子は死んでしまった。 そして、それは順番に回って来た。 私「……いよいよ、私の番か…」 とうとう、私に順番が回って来た。
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