0人が本棚に入れています
本棚に追加
追伸
全てが終わっても、君は私の真意に気づかなかった。
私から君への想いは、虚無の中に消えていった。
君は、私から全てを奪った。
私が、独りに耐えられず、君の側にいたと思っているのだろう。
私は初めから、君しか要らなかった。
一瞬だけでも、君の瞳に私を映すこと、それが願いだった。
その瞬間は、私が君の物になり、君が私の物になる。
それで良い。
私から故郷も家族も命も奪った君は、奪い損ねた想いに気づかなかった。
色が変わったのは、君だったのだろうか。
狂っていたのは私の方だろうか。
私も君も世界も、虚無にのまれる今となっては、そんなことはどうでもいい。
私は君と存在した。
それだけが、私の意味。
最初のコメントを投稿しよう!