最低な幼馴染

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全く反省してない様子にイラッとする。 「あんたはその女癖の悪さをどうにかするつもりはないわけ?」 それさえなければ、完璧な人だと言っても過言ではないだろうに。 「いやいや、一緒に食べようって言っただけで、俺は何もしてないって」 必死に弁解してるけど、その無自覚天然タラシっぷりがタチ悪いってこと、気付いた方がいいよ。 こんな最低なタラシが私の幼馴染、米田雅史。 彼のことをマッシーという愛称で呼ぶ人も沢山いる。 身長が高くて肩幅が広くて、だけど威圧感はなく柔らかい物腰をしている。 はっきりとした目鼻立ちやサラリとした黒髪は、幼馴染の色眼鏡で見なかったとしても凄く格好いいと思う。 大人にも子供にも好かれていて、彼自身も人好き。 要領がよくて、ほんのたまにドジ。 彼を嫌う要素なんてどこにもなくて、悔しいくらい素敵な人だ。 だけど私が迷惑を被ることだけは解せない。 私は雅史の召使いじゃない。
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