第12章
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それでは、もう会えないというのと同じことだ。 あなたにとって、などと空々しい。 さっき監視をつけると言ったばかりではないか。 彼らが監視をしているのなら、栞が彼と会っていても安全は保障されるのではないのか。 憤りを飲み込んだまま、栞はバックシートに倒れ込んだ。 これで終わりということなのか。 こんな別れ方なんて。
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