第12章

5/23
前へ
/23ページ
次へ
それでは、もう会えないというのと同じことだ。 あなたにとって、などと空々しい。 さっき監視をつけると言ったばかりではないか。 彼らが監視をしているのなら、栞が彼と会っていても安全は保障されるのではないのか。 憤りを飲み込んだまま、栞はバックシートに倒れ込んだ。 これで終わりということなのか。 こんな別れ方なんて。
/23ページ

最初のコメントを投稿しよう!

77人が本棚に入れています
本棚に追加