第1章

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ここで暮らし始めて半年。 柚は、炊事・洗濯・掃除を一人でこなしていました。 ある日の買い物途中、町娘のひよりが話し掛けてきました。 「ねぇねぇ、柚ちゃん知ってる?」 「え~何~?」 「なんかねぇ、毎週末島原に来て、女を喰いもんにしてる男の人がいるんだってぇ!」 「は?何それ」 「何人かで来て、一番の美形の男の人が色んな女の子に手を出してるって……」 「うわぁ、凄いね。」 「でね……私の友達の夢ちゃんも手を出されちゃったみたいでさ……」 「え!」 「本気になったらいけない、らしいんだけど……もう可哀想で。。」 ……なんてやつがいるんだ。 「ひよりは気を付けるんだよ!」と柚は買い物を切り上げ、家に帰りました。
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