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「先生、さよ~なら!
皆さん、さよ~なら!
そんでもって、
土方さん、さよ~なら!」
ペコリとお辞儀をして柚が言った。
「おい、待て。先生って誰だ。」
「え?知らないですけど」
「は?」
「でも、一番最初は"先生"と決まってるんです!!」
「はあ?……はぁ~もうどーでもいい。
さっさと帰れよ。山崎もまた明日。」
げんなりした顔で土方が言う。
山崎と柚はそのまま玄関に。
沖田は「見送ります!」と着いていき、
斎藤はそのまま土方の部屋に入っていった。
しかし
「すすむん……今一度お待ちを……」
「ん?」
「総ちゃん!行くよ!今なら鬼も油断してるはず!!」
「は?え?ちょっ!柚さん!」
玄関に着いた途端、土方部屋に引き返す柚。
沖田はいきなり腕を掴まれ、「足音立てちゃダメ!」と言われるまま、気配を消して着いていった。
"待て"と言われた山崎は、玄関で待ってる……。
なんて出来るわけもなく、そっと後をおう。
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