第1章

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イチョウが風を黄色く彩り紅葉が恋に染まっていく 何気なく入った人気のない寂しい公園の木々を 僕はひとりぽつんとみあげてたたずんでいる ふと、風に揺られて懐かしい香りがしてきた 恋しいあの娘のいい香りが そう…お寿司の香りが…… 「あれ!?」 短い髪の後ろ姿、忘れるはずがない、あの大きな桃はゆっちだ! 「待って!!!」 おもわず声をはりあげ呼び止めてしまった (ずっと好きだったんだ) 風は強く短い髪をサラサラさせて振り向くゆっちは僕の顔をみて紅葉のように高揚していく。 (ずっと会いたかった) おもいがけずに秋、頭は真っ白 一歩づつ彼女へ近づく 恥ずかし笑顔のゆっち 僕の視界は完全に君しかみえなくなった 0になりそうな距離へと進む 足がかってに動く 心臓は爆発しそうだ 小さな声で ゆっち 「…あっ」 消え入りそうな声で ブチュ〰〰〰〰〰?!?!?!? 僕の思考と足はそこで止まった いや…失われたんだ…… うんこさん踏んだ。
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