第1章

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「あらもうこんな時間…夕飯の支度しなきゃ…」 今晩はあの子が大好きなカレーライス。 お肉は冷蔵庫に入り切らないぐらいある。 たくさん作れるわ。 「ん?メールかしら?」 『ママ…まだ帰れないの。ごめんね』 「全く!いつもこうじゃない!夕飯までに帰りなさいって、何度言ったらわかるのかしら!」 『ママ…おなかすいた』 「今晩はあんたの好きなカレーライスなのに」 『ママ…暗いの』 「そうね。もう暗くなるわ。女のコが…心配ね」 『ママ…帰りたいの』 「フッ…ほら、あんたの好きなカレーライス。もう出来るわよ」 『ママ…足はどこ?』 「フフッ…あんたの足は悪い子だから、お仕置きしておいたわ」 『ママ…ここはどこ?』 「お皿の上よ」
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