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目を覚ますと、知らない部屋に私は眠っていた。
見たことのない天井、壁、そして私につながれている機械と、手のひらに重なっている、誰かの手。
( あれ、ここは・・・・・)
起きようとすると、
私の手の上に手を重ねていたその“ 誰か ” も目を覚ました。
「 ・・・・・あれ、起き・・・た・・・・あ!!!!!」
驚いたように目を見開いて目には涙が浮かんでいるようにも見えた。
綺麗な人だな、
なんて考えてるうちに私は ーーーーーーーーーーーー
「良かった!!!! 本当に、・・・・もう、話すことすら出来なくなるんじゃないかって、だから!!!」
抱きしめられていた。
突然のことに頭がついていけない。
でも何だろう、この人の事を私は知っていたような懐かしい そんな気がするのに、思い出せない。
「 あ、あの!!! えっと、あの、わたし・・・」
言葉が出てこない、まずなんで自分がここにいるのとか こんな事になってるとか 状況がなにも掴めないし
それに、ーーーーーーーーー この人が、誰かがわからない、
混乱している私とは反対に抱きしめる力は強くなる一方で、
ーーーーーーー!!!!!
「 痛っ、ーーーーーー」
やっと絞りだせた声が彼に届いたのか、慌ててわたし離してくれた。
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